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スタジオうさぎ official blog

2008年インド旅日記(7) トリバンドラム

車でネヤールダムを出発して、トリバンドラムに向かいます。
トリバンドラム空港から日本に帰りますが飛行機が22時40分発なので、
少し時間があります。トリバンドラムの町を観光しました。
お土産を買ったり、町を見て回りました。
トリバンドラム01 トリバンドラム02 トリバンドラム03

2006年に、インドの北、デリーやリシケシに行った時は
町を歩いていると、物乞いの子供や老人が集まって来てお金や食べ物を
要求してきましたが、ここの南インドでは、あまりそういう人達はいませんでした。

ガイドのチャマンさんいわく、ここの州は教育に力を入れていて
学校に行くと子供達はお金を貰えるそうです。
家族は子供を学校に行かせるようになります。
子供達はいろいろな知識がつきます。将来にも希望が持てるようになります。
とてもよい事だと思います。インド全体でこのようになってくれると良いと思いましたが
まだまだ、辛い現実があるようです。(特に女の子は)
私も少しでも、辛い現実に置かれた子供達の力になれたらと思い
何か行動を起こして行こうと考えています。


まだ出発まで時間があるので、インドで最後の日没を見ようと海岸に行きました。

海岸に着くと親子連れや、たくさんの人達が集まっていました。
煎りたてのピーナッツを売る人や、風船を売る人、光る輪のおもちゃを売る人。
それをお父さんにねだっている子供。
トリバンドラム04

穏やかな時間がすぎていきます。
太陽はいつもと同じように、海に沈んでいきました。
トリバンドラム05

今回の南インドの旅でも、たくさんの事を見て、触れて、感じて。
私にとって、とても貴重な体験になりました。
新しい気づきもありました。
日本で当たり前に生活している事が、とてもありがたい事なんだと痛感しました。

また必ず、このインドに戻ってくるからね。と心に誓い飛行機に乗り込みました。


これで、2008年インド旅日記を終わります。
長い間ありがとうございました。

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2008年インド旅日記(6) ネヤールダム シバナンダアシュラム②

フミーにいろいろと教えてもらいました。
一日のスケジュールは
5:20起床の鐘
6:00メディテーション
7:30ティータイム
8:00アーサナクラス
10:00朝食
11:00カルマヨガ
13:30ティータイム
15:30アーサナクラス
18:00夕食
20:00メディテーション
22:30消灯
となっています。

食事は二回です。間にティータイムが二回入ります。温かいハーブティーとお菓子が出ます。
日替わりで、黒糖でからめたかりんとうのようなものだったり、
オーガニックのクッキーだったり、アシュラムで採れたジャックフルーツだったり。
ジャックフルーツ

大きな木の下に座って、皆でおしゃべりをしながら楽しくおいしく頂きました。
アシュラム08

私達が滞在中の研修者は、インド人やアメリカ人、カナダ人、
その他いろいろな国の人が20人ぐらいいました。
全く英語が話せなくても、寝食を共にしているとだんだんと心が通い合って仲良くなれました。
皆ヨガが大好きです。

朝5時20分に起床の鐘が鳴ります。
アシュラム09 アシュラム07

ベットから出て、顔を洗って、メディテーションホールに向かって歩いていると
皆も集まってきました。
アシュラム10 アシュラム11

太陽が顔を出してまだ間もない清々しい空気の中で、
バカヴァット・ギーター(聖典)に基づいたヨガの講義を受けます。
そしてキータンを歌い祈り、瞑想をします。

バカヴァット・ギーターの6章に
「風のない所に置いた灯火が、決して揺るぐ事が無いようにヨガを修めた人は、
心をしっかりとコントロールすることができる。大きな困難にも動揺することなく、
全ての苦しみから解放される。
それがヨガと呼ばれるものである。このヨガを怯むことなく決然と修めよ」
とあります。

メディテーションホールにはろうそくが灯されています。このろうそくの炎を見つめていると
もっとヨガを深めて、ろうそくの炎のように私も揺らぎない心を作っていきたいと感じました。

そしてその日の夜、メディテーションクラスは特別にメディテーション寺院で
サットサンガが行われました。
寺院でのサットサンガは、とても厳かで、人々が向かい合い、一列に座ったその前に灯火がいくつか置いてあり、バナナの葉の上に赤い粉と赤い花が置いてありました。
バカヴァット・ギーターに基づいたヨガの講義と、祈りと、マントラを唱えた後、
キールタンを歌いながら、赤い粉と赤い花を灯火の下に一つまみ、
少しずつ置いていきます。赤い粉と赤い花がなくなると、その後静かに瞑想をします。

朝の瞑想とは少し違って、更に心が穏やかになり、そして強い心が育ち、
これからの私のヨガを通しての生き方が確立して、見えてきました。

アーサナクラスは8時と15時30分と一日に2回あります。
屋根と、柱と床と大きく開いた窓のある建物が、アーサナホールです。
とても開放感があります。
アシュラム14 アシュラム16

壁にはいろいろな神様の絵が飾ざってあります。
アシュラム18 アシュラム19 アシュラム13

ビギナークラスとベーシッククラスに分かれていて、1回が90分程ありました。
私はビギナークラスから受けました。英語でクラスが進められています。
説明が良く分からなくてキョロキョロしていたら、丁度フミーがアシスタントをしていたので
手取り、足取り教えてもらいとても助かりました。

慣れてきたのでベーシッククラスに変更しようとしましたが、
私達の滞在中は研修者が少なかったので、ベーシッククラスはずっとお休で
残念ながらベーシッククラスは受けられませんでした。
でも、ビギナークラスでも充分満足しました。

クラスレッスンは、首ほぐしなどのウォーミングアップがあり、
その後太陽礼拝を3~4セット行いました。

1回目のシャバアーサナが入り、心地よい風がアーサナホールに流れていきます。
程よく汗をかき、ほてった身体をやさしく風がなでてゆくようです。
その中で、先生の落ち着いた声でマントラが歌うように聞こえてきます。

心の奥底にも響き渡り、心と体が緩みとけていくようでした。
フワフワとした感覚の中で、先生のやさしい声が聞こえてきます
先生のマントラで意識を覚ましアーサナの続きです。

カパラバティの呼吸や、目のトラタク、肩立ちや頭立ち、前屈後屈などが入り体が熱くなり
気持ちよく汗が出てきた頃に最後のシャバアーサナがあります。

歌うようなマントラが又ホールに響き渡り、心も体も軽くなり
少しきついポーズも、シャバアーサナが入る事で気持ち良く頑張れました。
「心と体は一つなんだ」と更に実感しました。
健全な体に健全な心が宿ると昔から言われますが、まさにその通り。
アーサナを通して瞑想も更に深まりました。

アーサナクラスが終わると食事です。
広い食堂にはイスもテーブルもなく、ステンレスの丸いお皿とコップが
一列に並べてあります。そのお皿の前の床に直接座り、
スプーンなどは使わず、右手で頂きます。
アシュラム22 アシュラム21

食事も修行の一環です。
五感を使って食べます。眼で食材を確かめて、耳で噛んだ硬さや柔らかさを音で感じ、
鼻で香りを楽しみ、舌で味覚を味わい、右手を使って温かさや冷たさを感じ、
今日も食事が出来る事。食べられる事にありがたく感謝をしていただきます。

動物性の物や(乳製品はあります)刺激物やアルコール類はいただきません。
野菜も、限定されていて、きゅうりなどの数種類の野菜を食べます。

配膳係(カルマヨガです)がお皿に入れてくれます。おかわり自由です。
2~3種類のカレーとご飯だったり、チャパティ(具の無いお好み焼の薄い物)
の時や、ミルク粥だったり、ヨーグルトがあったり、メニューは毎日変わりますが、
2~3種類のカレーは必ずあります。コップには暖かいハーブティーを入れてくれます。
配り終わり、みんなが揃ったらマントラを唱えて感謝をして、いただきます。

右の指を使って口に入れますが、最初は上手く口に入れられずに
ボロボロとお皿の上に落としてしまうのですが、だんだん上手になってきました。
日本のカレーと違って、とろみのないカレーで具の多いスープカレーのようです。
ご飯とまぜて食べますが、右の指をスプーンのように使って上手に食べる事が
できました。とてもおいしかったです。

食べ終わったら、自分で流しに持っていってヤシのタワシで食器を洗い片付けます。
アシュラム20

私達が座った向かいにはスワミ(悟りを開いた人)の席があり、オレンジの衣を
身にまとってヒゲを蓄えた方達が三人。かなり年配の方もいらっしゃいました。

後日の早朝、その年配のスワミの方がアーサナを行っているのを見ました。
しなやかで、穏やかで、力強いアーサナでした。
とてもお年を感じられませんでした。

私はまだまだです。一歩でも近づきたいと思い、
これからも精進していきたいと感じました。

一日一回カルマヨガがあります。
善悪の行為は、因果の道理によって後に必ずその結果を生む。
良い事をすると、後に良い事が返ってくる。
というカルマの考え方から奉仕活動をします。

一人一人がいろいろな奉仕活動をします。食事の配膳係だったり、
ホールのお掃除係だったり,私達はゴミ集めの奉仕です。
アシュラム内のゴミを集めて回ります。そして一つにまとめて外に出します。

アシュラム内での生活は、自分の部屋は自分で掃除をします。
アシュラム23 アシュラム24

洗濯も自分でします。アシュラム内には売店があって、
そこには石けんやハミガキなどの生活用品や、衣類や本やお菓子なども売っています。

お金は使わず、受付で最初にアシュラム内で使うお金を伝票にチャージしておきます。
使うたびにチャージした伝票が減っていきます。
そしてアシュラムを出る時に清算をします。
アシュラム25 アシュラム26

インドのトイレにはペーパーがおいてありません。
売店ではトイレットペーパーを売っていますが、インド人は使いません。
便器の横に蛇口が付いていて(シャワーの場合もあります)コップや、バケツが置いてあり
それに水を入れて、用を足したらその水で洗います。手動のウォシュレット?
その時には左手を使うそうです。

私達がアシュラムに滞在していた時には、日本人は私達の他に、フミーともう二人
男性がいました。一人は旅の途中で、このアシュラムに訪れていて、この後に
ネパールに行くと言っていました。
もう一人は、てっきり中国の人かと思っていたら、(服装が中国のようだったので)
「こんにちは」と日本語で話しかけられました。
この男性も旅の途中で、この後もう少しインドを、見てまわるそうです。
インドの最南端のカニャクマリに行く予定だと言っていたので、カニャクマリで、
飲んだチャイが、美味しかった事や、海に沈む太陽や、海から出る太陽を見て
感動した話などを、しながら私達は、そろそろ終わるインドの旅を、
思い返して少し寂しくなりました。

楽しくて、少し辛らかったアシュラムでの生活もそろそろ終わりです。

受付で清算をしていると、ガイドのチャマンさんが迎えにきました。
フミーに「いろいろありがとう、またどこかで会いましょう」
とお礼と、お別れを言って、アシュラムを出ました。

2008年インド旅日記(5) ネヤールダム シバナンダアシュラム①

カニャクマリを後にして、東へ約70km車で移動して、ネヤールダムに行きます。
シバナンダアシュラムでヨガ研修を受けます。

途中の村で休憩をしました。
お店屋さんがたくさん並んでいて、その中のお肉屋さんでは、ちょうど今、
ヤギが1頭解体される所で店頭にぶら下げられています。
インドの小さな村では、冷蔵庫がないのがほとんどで魚屋さんは、
魚が捕れたらすぐ店頭に並べます。 肉屋さんでは、生きたまま
鶏やヤギを店頭においていて、注文があった時解体します。

私達は大切な命を頂いて、私達の命を繋いでいます。
決して粗末にせず、感謝をして大切に頂かなければいけないと痛感しました。
屋台01 屋台02 屋台03

約3時間車にゆられて、ネヤールダムに到着しました。
今年のヨガ研修は、このシバナンダアシュラムで行います。
アシュラム01

このアシュラムは、丘の上に建っていて、門があり、門番がいて、部外者は入れません。
ガイドのチャマンさんとはここでお別れ。
私達2人でヨガ研修の始まりです。

私たちは受付で手続きを済まし、
受付の人から蚊帳と枕とシーツを渡されて部屋に案内されました。
このアシュラムはとても大きくて、研修者の部屋が50以上あり、
メディテーションの建物や寺院やアーサナをする建物、食堂、スタッフの部屋や
スワミ(悟りをひらいた人)の部屋、売店、受付がそれぞれ一つづつの建物になっていて、
池やティータイムの時に使う大きな木の広場などがあり、まるで一つの村のようでした。
アシュラム02 アシュラム03 アシュラム04

部屋に案内されて入った所は、8畳ぐらいの大きさで、小さめの木のベットが2台置いてあり、
隅に小さなテーブル、奥にはシャワー室とトイレがあり、
天井には大きな扇風機が付いていました。
室内01 室内02 アシュラム05

受付の人から「ベットに蚊帳を取り付けて下さい。」
と言われて付けましたが、「蚊帳の裾を布団の中に折り込まないと夜になると大変よ。」
言われました。

なるほど。その意味が夜になって良く分かりました。
窓を閉めているのに沢山の小さな虫が出てきて、蚊帳に入っていないと虫に刺されます。
トイレに行くときも、虫が入らないようにそっと出て、蚊帳の裾を布団の中に入れ込み、
入る時も同じに蚊帳の裾を布団の中に入れ込みます。
トイレもシャワー室にも虫がいます。

気温は夜になっても40度近くあり、窓も開けられず、
天井の扇風機がとてもありがたかったのですが、
何回も停電があり、その都度サウナ状態になります。
これも苦行の一つでしょうか?

初日は辛かったのですが、だんだん慣れてきました。
私達の普通の生活がとても幸せな事や、
生きている事のありがたさなどを改めて実感しました。

そして、受付に戻って
アシュラム06
私達は英語が全くできないので、知っている単語と身振り手振りで一日のスケジュールを
四苦八苦しながら聞いていたら、幸いにも研修者の中に日本人の女性がいて、
長く滞在しているのでスタッフのボランティアをしています。
名前はフミエさん。皆がフミーと呼んでいました

2008年インド旅日記(4) カニャクマリ

アレッピーを後にして、インドの最南端の岬「カニャクマリ」
に向かい、海に落ちる夕日を見に行きます。
アレッピーから約240km。南、南へと車を走らせ、
日没に間に合うようにスピードを上げます。
デコボコ道を、クッションの悪い車で走らせること約6時間。
カニャクマリに到着しました。

18時すぎが日没ですが、運転手さんが頑張ってくれたおかげで、
一度ホテルに寄って休む時間がありました。
ここでは、少しランクの低いホテルに泊まりました。
客室係りのボーイはチップをねだってきます。
部屋も窓がきちんと閉まらず、風が吹くたびにカーテンが揺れ風が部屋に入ってきます。
シャワー室にはバスタブはありましたが、小さくて汚く、やはり水しか出ないシャワーです。
(これもインドを感じる一つでしょう もちろん高いホテルは設備も良いです)
ベットの上に寝転ぶと、つい、ウトウトと寝てしまいました。

ガイドのチャマンさんから、時間になったと連絡が入り、お尻の痛さはまだ残っていましたが、
部屋を出て岬に行きます。ホテルから歩いて10分くらいのところが岬で、
岬に着くともうたくさんの人が集まっていました。
日没01 日没02

私達は波打ち際の岩に腰掛けて、赤く染まったお日様がだんだんと
傾き始めるのを見ていました。
インドではこのカニャクマリは巡礼の地で、日の出と日の入りを見ると
願いが叶うと言われていて、遠くの町や村から大勢の人が集まります。
頭を丸めた女性の姿もありました。願をかけているのでしょう。
日没04 日没03

18時すぎ頃、真っ赤な太陽は海の少し上にある雲の中に
吸い込まれる様に入っていきました。
日の入りを見ていると、心が自然と落ち着き、穏やかな気持ちになりました。
アラビア海と、インド洋、ベンガル湾、3つの海がここで一つに合わさる。
このインドの最南端で、静かに太陽が沈むのを見ていると「こんなに遠い所まで来たんだ」
という思いと「ずーと昔からここに居たような」思いとがあり、不思議な気持ちになりました。
「輪廻」の考えが伝わってくるようでした。

それから岬を後にして、ホテルに戻りました。

チャマンさんは別のホテルに泊まるので、チャマンさんと別れて
私達は、ホテルのレストランに行き、夕食をとりました。
やはりカレーです。おいしく頂きました。
レストランには、私達だけが食事をしていましたが
私達が食べ終わってから、やっと少しずつインド人の泊り客も食事に集まってきました。

後でチャマンさんから聞いたら、インド人は夕食が遅くて
遅い夕食をしっかりとって、すぐ寝るそうです。
メタボなインド人が多いのもここで納得です。

部屋にもどり、水しか出ないシャワーを浴びて、ベットに入るとすぐに寝てしまいました。

朝の5時ぐらいに、男性の大きな歌声が外のスピーカーから流れてきました。
外はまだ真っ暗なのに、今度は女性の声で歌声が流れてきます。
朝のお祈りの始まりです。

眠い目をこすり部屋を出て、ロビーに行くともうチャマンさんが待っていました。
チャマンさんと私達は、日の出を見るために岬まで歩いていると、
たくさんの人があちこちから集まって来ています。
売店も始まっていて活気があります。
昨日の日没の場所から、少し東よりの波打ち際に移動して、
岩に腰掛けて、太陽が昇ってくるのを待っていました。
だんだん辺りが白々してきて、6時すぎぐらいに海面から大きな丸い光輝く太陽の頭が、
見えてきました。周りが急に明るくなり、それと共に活力があふれてきて、
元気が出て、ワクワクと気持が高鳴ってきました。
日の出01 日の出02

昇る太陽を見つめていると、感謝の気持ちが湧き上がり、込み上げるものがあり、
胸が熱くなりました。
立ち上がり、時間も忘れてしばらく見つめていました。

ガンジス河での沐浴と同じように、このカニャクマリの海でも沐浴をします。
この海での沐浴も願掛けの一つです。大勢の人が沐浴をしています。
日の出04

海岸を離れて帰る途中、たくさんの売店からの呼び込みの声が聞こえてきます。
貝殻で、作ったネックレスをすすめる人や、焼いた魚を売る人、
煎りたてのピーナッツを売る声など。 私達はチャイをいただきました。
ここのチャイも、スパイスが効いていて少し辛かったけれど、とてもおいしかったです。

日の出05

ホテルまでの帰り道はオートリキシャ(三輪のタクシー)に乗りました。
乗る前に値段の交渉をしないとぼられます。20ルピー(約60円)で
ホテルまで行ってもらいました。
オートリキシャ

ホテルで朝食をいただいてチェックアウトをしました。

2008年インド旅日記(3) アレッピーバックウォーター

次の日。朝から雨が降っていました。
朝食を頂き、ホテルを出発した頃には雨は強くなり、風も出てきてまるで台風のようでした。
今日はアレッピーでバックウォーター(川下り)をするのでお天気がとても心配です。
ガイドのチャマンさんも心配そうでした。コーチンから車に乗り、
2時間程かけてアレッピーに移動します。その車の中、私はウトウト眠ってしまいました。
しばらくして「アレッピーに着いた。」と言われ目を覚ましたら、
雨はすっかりやんでいて、とても良いお天気になっていました。
楽しい川下りができそうです。

川には、大きい船や小さい船がたくさん繋いでありました。
アレッピー港

私達の乗る船は私達2人と、ガイドのチャマンさんとで3人の貸切です。
ベットルームが3つ、その他にキッチンとダイニングルームがあり
想像していたより大きいもので驚きました。
船 船内02 船内01

各ベットルームにはトイレ、シャワーがあり、
寝室にはダブルの大きなベットが置いてありました。
船内03 船内04

船のスタッフは船長さんと、船頭さん、コックさん二人、全員で4人も乗っていました。
インドでは、ハウスボートやハネムーンボートとも言われていて
ハネムーンで使用する事が多いそうです。

贅沢な船ですが、豪華客船と言うものではなく、素朴な、木で作られた船です。
屋根はヤシの葉を編んでできていて、一船一船手作りだそうです。
とても素敵な雰囲気のある船です。

まもなく船は船着場から離れ、船の旅の始まりです。
出港してから すぐにお昼ごはんになりなした。
インゲン豆やチキンなどのカレーが3~4種類と魚のフライとご飯もありました。
ご飯は南インドでは主食として食べられています。
北インドのご飯は長細くて、触感もパサパサしています
(北インドの主食はチャパティかナンです)
ここ南インドのご飯は丸くて、しっとりとしています。
北インドよりはおいしいですが、やっぱりご飯は日本の方が断然おいしいです!

その他に、ご飯と同じで主食として食べられている「パーパル」が出ました。
小麦粉を水で練って丸くし、ココナッツオイルで揚げた、薄い揚げせんべいのような物です。
カレーをつけて食べますが、とてもおいしかったです。
ランチが終わり、籐の椅子に座り川の流れを見ながら、のんびりとすごしました。
籐の椅子

両岸には民家が並び、人々の生活の様子がわかります。
洗濯をしている女性がいました。洗濯機はありません。ほとんどの家が
川で手洗いをしています。石の階段に洗濯物を叩きつけてパーン、パーンと
音をたてて洗っています。
川の風景01 川の風景02

小さなボートで魚を獲る人、獲れたばかりの魚を川で洗いさばく人、
食器を洗うお母さん その横で川遊びをしている子供の姿。
ゆっくりとした生活が私達にも伝わり、日本とは違う時間が流れていきました。

午後3時すぎになりお茶の時間です。
頂いたのは「バランゴリ」と言うお菓子です。日本で言うとバナナの天ぷらでしょうか?
バナナの天ぷら

若いバナナを、ヒヨコ豆の粉を水でといた衣をつけて、ココナッツオイルで揚げたお菓子です。
(南インドは、ココナッツが豊富に採れるので、ココナッツオイルを良く使います)
砂糖は使っていませんが、バナナの程よい甘さでとてもおいしかったです。
それと、「チャイ」と言うスパイスの入ったミルクティーです。
チャイにはお砂糖をたっぷり入れて、甘くして頂きます。
ここのチャイは数種類のスパイスがブレンドされていて、ピリッと刺激がありました。

ティータイムが終わり、またゆっくりと川下りです。
本を読みながら、鳥の鳴き声、子供の笑う声、歌声などを遠くに聞きながら
ゆっくり、のんびりと時間が流れていき、ついウトウトと居眠りをしてしまいました。

すると突然、大きな音が鳴り出して目が覚めました。
ヤシの木にスピーカーが付けられていて、そこからキールタンが流れています。
キールタンとはヒンデュー教の讃美歌で、近くのお寺が夕方のお祈りをしていたのです。
すっかり目が覚めて、キールタンを聞きながら私もお祈りをしました。

真っ赤に染まった空を眺め、ヤシの木林の間に太陽が沈んでいきます。
ヤシの木夕日

日本とは全く違う風景に、自分がインドに居ることが不思議に思えて
でも確かにインドに居る実感がわいてきて、心が静かに癒されていくのがわかりました。
日本に帰りたくない。このままずっとここに居たい。と思いました。

すっかり日が暮れて、辺りは昼間のような人の声はなく
静かに落ち着いていて、時折鳥の鳴き声が聞こえます。
街灯もなく、見える物は対岸の小さな小さな家の明かりと月の光だけです。

夕食の時間です。ランチとメニューは違いますがやっぱりカレーです。
ココナッツカレーや、少しすっぱいカレーと、ジャガイモのカレー、そして
主食はご飯とチャパティーです。
チャパティーとは、小麦粉を水で練って丸く薄くして焼いた物です。
具の無いお好み焼きを薄くした物に近いです。

ビールも飲みました。ビールは200ルピー(600円位)です。
昼間頂いたミルクティーのチャイが5~10ルピー(15円~30円位)なので
ビールはインド人にとっては、とっても贅沢品なのがわかります。

おいしい食事に贅沢なビールも飲み、優雅な食事に大満足でした。
ふと、天井を見上げると…。
なんと、そこには5~6匹のヤモリが貼り付いていました!
蚊も出てきて虫だらけの食事になって来ました。

蚊取り線香をモクモクたきながら、これもまたインドらしいな 
と私はとても楽しめました。

空を見上げると満天の星空。そして気持ち良い風が吹いてきて
とても素敵な夜でした。

その後、ベットルームへ行き休みました。
一日中汗をビッショリかいていたので、お風呂へ入ることにしました。
シャワー室には、固定されたシャワーの蛇口とバケツがひとつ置いてありました。
シャワーの水圧が弱いので、そのバケツに水を溜めて使います。

お湯は出ないので水浴びです。でもこの気温だとその方が気持ちが良かったです。
そして、ベットで今日一日を振り返りながら気持ち良く眠りました。

朝になり、ニワトリの声で目が覚めました。
部屋は何度もユラユラ揺れています。生活用品を運ぶボートが船の近くを通ると
その波でゆっくりと揺れるのです。
心地よい揺れの中で起きだして、バックウォーター二日目が始まりました!!

目覚めたばかりのぼんやりとした感覚の中で、ヤシの木の間から
朝のまだ暑さの弱い日差しと、清々しい風を受けて
ダイニングへ行くと、船長さんや船のスタッフやガイドのチャマンさん達に
明るく挨拶されました。少し寝坊してしまったようです。

しばらくして、テーブルにお皿が並べられました。
朝食の時間です。
メニューは、トーストとジャムにバター。それと卵焼き、フルーツと西洋メニューでした。
(インドは昔、イギリス領だったので朝食は西洋メニューも多いようです。)
船朝食

実は同行者は、今回がインド初めてなので、
カレーにうんざりしていたのでとても喜んでいました。

そんな中、見覚えのない食べ物がのったお皿がひとつ。
黄色いポテトサラダのような物。
でもそれより、もっとパラパラしています。
「これはウプマです」
とガイドのチャマンさんが言いました。

小麦粉とたまねぎを炒めたもので、インドの朝食の定番なんですよ。と続けました。
初めて食べる食感でしたが、とてもおいしく頂きました。
最後にチャイを飲み、ゆったりと朝食を終えました。

川の両岸からは、今日も洗濯をする音が聞こえます。
食器を洗ったり、散歩をしたり、歌を唄ったり。
みんな朝の時間をゆったりすごしているように見えます。
岸に子供が駆け寄ってきました。
こちらに手を振っています。みんな笑顔です。
この子供達は、私達より多分不便な生活をしていると思いますが、
でも毎日が、とても穏やかな生活をしていて、そして心も豊かなんだなと思いました。
こちらも笑顔で手を振りかえしました。

このバックウォーターでは、インドの人々の生活を間近で見られて、
時間の流れをゆっくり感じ、とても癒されました。
船のスタッフや現地の子供達に暖かく接してもらえて、とても楽しかったです。
それも、もう終わりに近づいています。前方に小さく港が見えて来ました。
それがだんだん近づいてきて、船長さんたちが入港の準備に慌しく動いています。

船が岸にロープで繋がれ、到着しました。
船長さんや船のスタッフにお礼を言い、お別れをして、絶対また来るからね。
と心に誓い、後ろの川を一度振り返りありがとうと心でつぶやき 船を下りました。